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by coCo-ni-iruyo | 2006-06-26 12:28 | パリの暮らし

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夢をみた。
父親の大きな顔がどかんと目の前にあらわれて、びっくりして目を覚ました。
太陽の位置はまだ高くって、時計の短針は4のところを少しすぎたぐらい。
そして、また深く深く眠った。
そしてまた夢をみてはびっくりして目を覚まし、また深く深く眠った。

眠っても、眠っても、延々と眠っていられるほど身体は疲れきっているようだった。
たった6日間の大阪滞在中、時差ボケと緊張のせいで神経は固く強張ったままで、実は脳は眠っていなかったせいだ。

突然現れた私を見て、あまりの驚きに、モロッコの生霊とかなんとか言う人がいたり、
人は驚くと笑うしかないんだなと、驚かした私の方がびっくりした。

何かを自分の目で確かめたかったのだと思う。

今帰らないときっと後で後悔するかもしれないと、得も知れぬ不安に襲われた。
だけど、それはきっと自分の中でのことだけで、
結局、人に関与して何かを変えるとか、どうにかするなんて事は、
自分だけの足で独りで立っていられる人間が出来る事なのかもしれないと、
帰りの飛行機の中でずっとそんな事を考えていた。

パリでは感じることのない現実を見せつけられて、背中を定規でぴしゃりと叩かれた気がした。
背中をポンとやさしく押してくれる人もいた。

1週間前とは何も変わらないパリの家の窓から見える高い空を眺めながら、
深い海の底に沈んでゆくように深く深く眠った。

何かに惑わされることなく自分のしあわせを見つけられるような、そんな気がした。
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by coCo-ni-iruyo | 2006-06-10 09:54 | パリの暮らし

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d0033698_1303749.jpgマラケシュのスークを彷徨い歩く。
スークとは、アラビア語で「市場」を意味するもので、その土地に暮らす人々の日常生活のための大衆的市場であり、観光客向けの土産物屋などが処狭しとひしめき合っているところ。
広場に近いほど観光客相手の店が多くて、客引きもひどい。

というよりも、「拉致」されるようだ。
勝手に服を着せられたり。(←これは油断してスキを見せた為)
ちょっとでも興味ありげな顔をしようものなら、自分の店でなくったって、物を売りつけてくるし。
この国ではこういったシステムが、どうやら普通らしい。
あの手この手で詐欺師のごとく、羅列の良く回る口で攻める攻める。
こうなったら、もう戦いでしかない。
この国は、すべてにおいて適正価格というものが存在しないらしく、タクシー乗るのも市場での買い物ひとつでも、価格交渉!
親切ぶって勝手に道案内してきては(頼んでもないのに)、
おいっ!金だせ!だから。。。
払うまで、絶対にあきらめない。
自転車を横にどけて腕組みして立ちはだかるのが、
ちょっと二枚目の兄ちゃんだったりする。(←っていうか、ついて行った愚か者)



不衛生で、スパイスやら生ゴミの臭いが混じりあった悪臭が放たれた薄暗い道を
奥へ奥へと、何も考えずに突き進む。
そこで、目の当たりにしたものは。。。

それは、人が今を生きて暮らしている、生々しい情景。
この地球上で、自分と同じ時をこんな風に生きている人々がいるという事実。

旅人であり、日本人であることで、比較にならないほど豊かな暮らしをしている私たちを、
獲物を狙う獣のように、なめまわすように見つめ、群がり、たかってくる男たち。

魂を吸い取られないようにと、体中をベールで身にまとい、
ベールの隙間からわずかに除いた目から降り注がれる、
ギラリと冷たい眼差しが、とても痛かった。

シャッターを切ることにとても躊躇した。
カメラを向けることで、彼らの生身を剥いでしまうような気がして、とても怖かった。。。


自分が一歩踏み出しても、
彼らに歩みよるなんてことは、きっと至難の業なんだろうけれど。

でも、何だろうこの気持ち。。。
またいつか、マラケシュのあの暗闇の迷宮を彷徨い歩きたいと思ってしまうんだなぁ。。。
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by coCo-ni-iruyo | 2006-06-04 02:53 |